久しぶりにこんなに映画館で笑ってしまった。
フィンランド北部の何もない田舎の村で、12年間ステージに上がることもなく、オリジナル曲もなく、周りの村民からはバカにされる負け犬ヘヴィメタバンド4人組の話。
ある日のトナカイ肉加工業者を営むバンドメンバーの実家にノルウェーのメタルフェスの主催者が現れることで、このバンドの運命が動き出す…
とにかくいちいち笑わせられるシーンが多い。ガラガラの劇場の同じ列の人の、笑いを堪える小刻みな揺れが感じるほど。さらには、いちいち下品で不謹慎。
こう聴くと残念な映画に聴こえるけど、そんな中テンポよく笑いを入れていきながら伏線やストーリー運びが良く、さらにはしっかりラストにはカタルシスを感じさせてくれる。そして勇気をもらえる作品だった。
ボヘミアラプソディへのフィンランドのアンサーとキャッチフレーズがあったが、ラストの感度は近いものがあった。もちろんテイストは全然違うが。