SPNminaco

ジョーン・ジェット/バッド・レピュテーションのSPNminacoのレビュー・感想・評価

-
主に東海岸60S派だったので西海岸70Sにはまるで疎くって、恥ずかしながらジョーン・ジェットもぼんやりとしか知らず。でも映画『ランナウェイズ』は観たし、バンド解散の原因を作ったに等しい日本ツアーの件は、ああこれがジャパンよ…と申し訳なかった。
ともあれ、まずはギターである。それは何処も、男でも女でも同じ。弾けなくてもアンプに繋げばR&Rの始まりだ。但し、そこからの道は女には険しい。R&R業界こそ女に自由な居場所を許さない。「ジョニ・ミッチェルに憧れない女子もいる」のに!
ジョーンにあるのはロックと音楽への常にタフで正直で一途な姿勢。インディ魂、バンド愛、相棒ケニーもすごく理想の関係だ。キャリアで色々酷い経験があってもひねくれずに真っ直ぐなのは、比較的恵まれた家庭で育ったからかもしれないなと。
そんなカッコよくて頼れる背中を追ったフォロワーたちの言葉が、パイオニアとして後進の道を開いてきたジョーンの偉大さを物語る。何より、本人が自分を言葉で語る代わりに見せるギグ映像に説得力あり。ブレない声だ。
SPNminaco

SPNminaco