もう超どタイプの作品だった…
中野量太作品は『浅田家!』もそれなりによかったし、『湯を沸かすほどの熱い愛』はけっこう好きだったけど、今作が1番好きだ。
もう最初に娘たちが父の認知症を知ったところからうるっときてしまった。父(孫からしたら爺)と孫のやり取りかわいいし(笑)、お母さん(孫からしたら婆ちゃん)…尊いです…
大切なことを忘れていく本人も辛かろうが、忘れられてしまう家族は一層辛く寂しいかもしれない。
けど、たとえ記憶が失われていこうとも、家族の繋がりは断ち切られやしないんだというものを感じた。家族の繋がりは(芙美にとっては悪い意味でも)とても強い。
最初、蒼井優ってこんな感じだっけと思ったら、宮崎あおいと勘違いしてた。そして竹内結子の辛そうな表情はぐっときてしまう…父・山崎努の厳格さと母・松原智恵子の愛らしさも良くて、家族全員、素晴らしい演技だった。