作品集

長いお別れの作品集のレビュー・感想・評価

長いお別れ(2019年製作の映画)
4.0
涙の波が来そうで来ない。

これこそがリアリティなのかもしれない。

認知症の描き方が素晴らしい映画だった。

一緒にいる人の苦しみ
かかっている人の苦しみ
それぞれ違う。
正直かかっている人の苦しみはわかってあげられない。

一緒にいる人は
今まで過ごしてきた人とは
別人になってゆく感覚を味わう。

覚えてもらえてなかったり、
万引きなどをしてしまったり、
辛いと思う。

でも、それと引き換えに
過去を思い出させてくれることもある。

【今度両親にようこさんを紹介したい】

まだ、大事に思ってくれてる。。。

そう感じたはずだ。

誰もが帰りたい過去がある。
その過去に一瞬で戻してくれた存在でもあった。

認知症は長いお別れ
ゆっくりと去ってゆくから。

一つだけ言えるのは
どんな父でも家族であることに変わりはない。
長い時間をかけてそれを教えてくれた。
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