涙の波が来そうで来ない。
これこそがリアリティなのかもしれない。
認知症の描き方が素晴らしい映画だった。
一緒にいる人の苦しみ
かかっている人の苦しみ
それぞれ違う。
正直かかっている人の苦しみはわかってあげられない。
一緒にいる人は
今まで過ごしてきた人とは
別人になってゆく感覚を味わう。
覚えてもらえてなかったり、
万引きなどをしてしまったり、
辛いと思う。
でも、それと引き換えに
過去を思い出させてくれることもある。
【今度両親にようこさんを紹介したい】
まだ、大事に思ってくれてる。。。
そう感じたはずだ。
誰もが帰りたい過去がある。
その過去に一瞬で戻してくれた存在でもあった。
認知症は長いお別れ
ゆっくりと去ってゆくから。
一つだけ言えるのは
どんな父でも家族であることに変わりはない。
長い時間をかけてそれを教えてくれた。