このレビューはネタバレを含みます
本作で描かれているオタク像は、現実のオタクが「こうあってはいけない」「これはマナー違反だからやってはいけない」と律しているポイントを全部無視した所謂非常識なオタクのそれなので、一人で見てもキツいし、ワイワイ騒げるオタク友達と一緒に見ていてもその場の空気が悪くなるというすごい映画です。
ただ、とってつけたようなパロディや謎ミュージカル、しょうもないギャグがとにかく突き抜けており、一周まわって癖になる作品に仕上がっていており、忘れた頃に見たくなります。
全く評価点がないという訳でもなく、コミケシーンやオタク部屋の作り込みはかなり細かく見応えがありますし、それだけで全くオタク文化にリスペクトがない訳ではないんだな…という気持ちになります。ラストを見るまでは……