骨折り損

十二人の死にたい子どもたちの骨折り損のレビュー・感想・評価

1.8
目ん玉飛び出るくらい酷い映画でした!

よくまあこんなに美男美女だけ勢ぞろいさせて世紀の茶番をお届けできたな。

正直イライラしてしまった。
あなたたちは何のために美しいのか、もっと他にその美を生かす方法がいくらでもあるだろと自分は全くの無関係なのに一観客として悲しくなった。

演技が下手な人ももちろんだが、作品全体を通して、役者の動き方の窮屈そうな感じは明らかに演出が原因だと思う。
大人数で会話する時の奇妙なほどに均等に振り分けられた台詞量とその全ての聴き取りやすさ。
みんな手にランプかなんか持ってて点灯したら自分の台詞言うみたいな仕組みなのかと思うくらいちゃんと順番を守る。

そんな中でも、まだ北村匠海は群を抜いて存在感を発揮していたと思う。それ以外の人たちはまあかわいそうな部分もあるのでそんなに言う気はないが杉咲花、この人だけはちょっと。完全に個人的な好みだが、どうしてもこの人の大声を受けつけない。

圧倒的に心が映画から離れた時って役者が泣いてるの見てこっちが泣きたいよって感情になるのだと知りました。

てか、色々言ったけど今までの不満はどれも枝葉でしかなくて、根本は設定の疑問。
死にたい奴らが揃って、知らん奴を殺した犯人探しするまで死ねない理屈が大前提として理解ができなかった。お前ら本当に死にたいのか。


この映画は結局、何をしたかったのだろう。何を見せたかったのだろう。
タイトルが名探偵マッケンなら少しは許せたかもしれない。
骨折り損

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