ブドウ糖が9割

十二人の死にたい子どもたちのブドウ糖が9割のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読ですが、CMを見て、凄く気になって映画館へ。

上演二日目で渋谷は満員だったので
六本木まで移動。
サスペンスやホラー系は怖くて寝れなくなるので、気になるけどどうしようかと直前までドキドキしてましたが、
サスペンスでもホラーでもなくて、劇中ハラハラすることはほぼありませんでした…。
怖くなくて良かったですが、色々期待を裏切られました…。

内容はまとまっているものの、
宣伝広告の煽り方と見たかったものは
随分違います。
ヒューマンドラマとしても浅い感じが否めないです…。(連続ドラマにするならまだ描き易かったとは思うのですが)

伝えたいことも解るし、
悪い映画ではないのですが
宣伝広告の煽り方と内容が乖離しているので、見せたい層に見てもらえず、期待をしていた人には酷評を食らう感じになってしまったと思います。


杉咲花ちゃんの演技は貫禄がありました。
吃音に悩む役の方は、もう少し吃音で悩まれている方のしゃべり方を勉強してほしいと思いました。(薬によるものという設定なので様々だとは思いますが)

ラストは脚本の問題だと思うのですが、みんなが泣きながら独白しだすのが凄くわざとらしく、くさくて、中学生か高校生演劇を観ている感じでした。
芝居の上手さ云々ではどうしようもないかなと思います。

事件の設定などに関しては
本当にこじつけ感が否めない気がするし、行動に必然性がない気がします。
みんながすぐに寝返ったのも薄っぺらいし、物理的に無理な話も多い…。
(まず植物人間のお兄さんにどうやって睡眠薬の錠剤飲ませたんや…。)

エンディングが明るすぎて謎でした。
そんな明るい曲かけなくても。
謎がとけて面白かったでしょ、の押し売り的な…。

【カメラを止めるな】みたいに、
実は裏で何があったかを伝えたかったのかなとは思いますけど、笑える内容じゃないし、複雑で分かりにくいし…。

40分長回しのリアルタイム撮影されたと聞きましたが、カットも多すぎてその価値は活かされてませんでした。

きっと小説版は読者が納得しながら時間をかけて読むので、凄く考えさせられるものだと思います。

ハラハラドキドキする映画を見たい方にはおすすめしませんが、これはこれで良い映画だとは思います。