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十二人の死にたい子どもたちのmarimoのレビュー・感想・評価

3.5
間違いなく今後の日本映画界を背負うメンバーが総出演。もうそれだけで見応えあり。

新田真剣佑、高杉真宙、北村匠海。うんうん豪華。
他のメンバーも良かったけど、特にこの3人のスクリーン映えする感じといったら。一癖二癖ありそうな登場人物をそれぞれの個性で際立たせてる感じ。良きです。

橋本環奈、杉咲花の女優陣の中では知名度が頭一つ抜けた2人も良かったものの、杉咲花の力み過ぎな演技は全体に馴染まず浮いた感じで。。。演技が上手いとか下手ではなく作品全体から少しズレた感じ。(他の作品でもそうだけど)
個人的には個性とか違和感っていうのは作品に溶け込みながらも、どうしても消せない差分みたいなものだと思ってるので、杉咲花ってなんか違うんだよな。(怪しいなって思わすための演出上の都合かもですが。)

でも、ここ最近微妙だった堤幸彦監督が、好調だった頃の要素が色濃く出ててアリでした。
(堂本剛の金田一とかのすごく良かった頃の堤幸彦な感じです)

トリックが重要な推理ものの映像化が上手い監督なので、監督の持ち味と題材がドンピシャでハマった感じ。
まぁ「SPEC」とか、「TRICK」とかも、もちろん好きですよ。(ただ、なんか段々と狙いすぎて作り手が勝手に楽しんでる感じになってきて寒かったんですよね。)

エンドロールの時系列答え合わせも素晴らしい。後味も良いのかな。マスカレードホテルと同じく一定の満足感が得られる良質なデートムービーです。
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