C6H10O5n

マジックのC6H10O5nのネタバレレビュー・内容・結末

マジック(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

IMWで鑑賞。

凄かった…凄かった…。
とてつもない情報量で、すこし具合悪くなりそうなくらいだった。
この密度のプロットで1本の映画にしちゃうんだ。すごい。体感3本分くらいの情報量あった。

ひたすらヴィジャイさんを堪能出来る映画。
Mersal Arasan、祈るような気持ちで見てしまった。スクリーンの中も外も地続きでみんなの大将、ヒーローをやっているんだなと、その重みに…。
Alaporaan Thamizhanは眩しくて泣いてしまった。伝統的な言葉、色彩、衣装を纏って土埃をあげて力強く踊っている姿が眩しくて。ああこれが誇りだ。

あらすじだけ先に読んでいて二役やっていそうなことは分かって居たけどまさか三役だったとは。推しが父親役やってると刺さるタイプなので心臓がギュッとなりました。とても良い役柄でした…。

差別、医療、貧困問題にロマンス等入ってコメディだったりダンスシーンも盛りだくさんなの、改めて考えても1本の映画になっているのが理解出来ない。すごい。
悪人はまだしも善人が酷い亡くなり方をするのでそこでもかなりエネルギーを消費する。
1度観ただけでは消化不良だったので29日も鑑賞した。

最後、殺人を肯定するのかというインタビュアーの問いがあってちゃんとそこに言及するんだなと思ったけど、やっぱり「私情ではない、浄化のための殺人」は厳しいかな〜。なんなら私情で殺して欲しかった。
伝えたいことは伝わったんだけど…。医療の無償化、すべての人間に別け隔てなく医療が行き届くということは、どんな悪人にも医療を受ける権利がある、ということに行き着くと思うので。そこの描き方が自分とマッチングしなくて惜しかったかな。

とても衝撃的な作品だった。劇場で観ることができて本当に良かったと思う。
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