かわうそ

いつか家族にのかわうそのレビュー・感想・評価

いつか家族に(2014年製作の映画)
3.5
終始、気分の悪い人間ドラマ。


時代背景が今と違い過ぎるのと、どの角度から観るかによって感想が変わってくるので評価が難しいですよね。

娘さんの結婚相手をお父さんが決めるのって変だよね?と思うけど、昔は仕方なかったのだろうとも思うし。
でも、その娘さんは付き合ってる男がいたのにね、でもまあその男も戦後の成金でろくなもんじゃないからどっちが良いのか分からないし。

「売血」というやり方も現在の価値観だと全く理解できないけど、昔は仕方なかったのだろうとは思うし。
その上、最終的には、、、ねえ。

長男も「元カレの子」くらいならまだしも、レイプでできた子ってことですよね。
それが分かって冷たくなっちゃうハ・ジョンウンはダメ親父だと思うけど、急には受け入れられないという気持ちも仕方ないような気もするし。

そもそも成金と付き合ってるのを知っていて横取りしたという経緯もあるし、実の子じゃないと分かってすぐに他の女と懇ろになっちゃうのも観ていて気分が悪い。

全体的に、お金に困ったら売血で何とかしようという展開も気分が悪いし、似たような人が病院にたくさん並んでいたり、落としたお金に一斉に飛びついたり、そいういう演出なのだと分かっていてもやはり気分が悪くなる。

子供以外はクズ人間しか出てこなかったな、と思ったけど、長男も石で殴って大けがさせたり、父親のためとは言え割と大きな嘘を付くし、なんかこう、ほんとに気分の悪い作品でした。

けど、自分だったらどうするかと考えると、やっぱり「仕方ないか」となるのであまり低評価にもなりませんでした。
キャストが豪華だしね。

しかし、『ローラーコースター』とは全然違う作風ですね、監督!
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