わらき

いつか家族にのわらきのレビュー・感想・評価

いつか家族に(2014年製作の映画)
3.0
ハ・ジョンウが主演だけじゃなく監督・脚本もしてんのか。。。
兼ねてより映画って、まず伝えたいテーマがあって、それを語るストーリーがあって、さらにそれをどう見せるかって世界観・トーン・構成によって決まると思ってるねんけど、これに関しては完全に伝えたいテーマと世界観・映画のトーンが噛み合ってない。観てて一番引っかかったのがそれやなー。是枝さんの「そして父になる」とほとんど同じようなテーマを扱ってるし、まさに韓国版やと思うねんけど、比べると世界観が軽すぎるよな。笑
コメディタッチに描くことはいいと思うねんけど、軽く描いてしまっては絶対にダメなテーマやと思うのよなー。後半はまさに力任せで感動に持って行ってるけど、騙されませんよ。笑
とにかく登場人物の言動が軽々しすぎてびっくり通り越して引くレベル。これはお国柄なのか?父親二人は最初から軽薄な人間やけど、後半はおいオカンもかい!ってなった。子供が可哀想すぎるやろ。
血の繋がらない子どもを助けるために、文字通り血を使うために奔走する親って構図は面白かった。原題が「血を売る男」ってそういうことかと。そこに辿り着くまでもなかなか二転三転するジェットコースター的展開やったのも、このテーマを描くのには向いてないような気がしたけど。笑
後半の展開の激しさにはびっくりし過ぎて声出そうになった。
わらき

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