ぶんぶん

居眠り磐音のぶんぶんのレビュー・感想・評価

居眠り磐音(2019年製作の映画)
4.0
スクリーンの入口で文庫本サイズの冊子を頂く。「居眠り磐音00」とあり、開いてみると「佐伯泰英による書き下ろし短編」に加え「映画脚本の全文」が掲載されている。公開から一週間あまりの平日夕刻の客は片手程。限定配布らしき冊子を貰えたのは幸運と言うべきか…。

映画自体は大変楽しめる出来。特に浪人「磐音」の温厚一途でおっとりながらも凛と立つキャラが、演ずる松坂桃李に激ハマり。浪人の抱えるトラウマと、作品の「正義とは」というテーマを柔らかに包み込む彼の有り様が魅力的で、終映するやいなや続きが気になるという。

これが海外ドラマのパイロット版であれば、即、配信を漁るなりレンタルするなりすれば済むところだが……さて、場内明転し振り返るも景色は変わらず、まばらな客はまばらなまま。やっぱりこの続編は見れないのかなと、少し寂しい気持ちで冊子をカバンに仕舞いこむ。

NHK版があるのは知っているのです。
でも、桃李の磐音が見たいと思うのです。
その折には是非「正義」の内まで揺さぶってくるようなドス黒い強敵と涙の剣を交えてください!
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