「ド変態な月山を上品に」演じたというだけあって、月山演じる松田翔太さんの演技を観ているだけで可笑しみが湧いてくる。
(しかし面白いと言ってしまうと誤解が生じてしまいそうだ…)
月山を観ているとアニメ版で声をあてていた宮野真守さんのハイテンションな高笑いが幻聴で聴こえてきそうな気もしてくる。
月山ってなんて特異で強烈なキャラクターなんだろう。
ただ、それ以上でもそれ以下でもない所が映画としては残念な気もする。
人は他の生物から捕食されない、稀な存在であると思い知らされる。普段の生活において他の生き物を恐れ、隠れることもない。
調理するだけに加工された肉、魚、野菜を見てもそれが命を持ったものだと認識することもない。
喰種、という化け物を想像した人間は本能的に「喰われる」ことを畏怖していたんだろうな…。食えばいつかは食われる…因果応報的なそんな感覚を。
原作を読んだ事がないんですが、映画はエッセンス的な創作物と思えばそんなに違和感を覚えることもないかと思います。
