美味しそうな料理がズラリと出てくる映画です。
日本とシンガポールの外交樹立50周年をきっかけに作られた作品です。
ストーリーは平凡ではありますが、「食」をテーマに家族の絆を描いています。その中でも、ラーメンとバクテーという両国のソウルフードを中心にして、違う歴史や文化を持つ両国の心が歩み寄る展開です。食って人を笑顔にする共通言語だと思いました。とにかく美味しそうな料理が次々に出てきます。
あまりシンガポール映画を見たことがないので、一概に言えないのですが構成の仕方はフランス映画っぽいなぁと感じました。日本の場合、カットを繋ぐときは「意味」を持たすけどフランス映画特有の「意味深」なカットが多かったです。その割には場面転換は一気にする。全部を見るとなんとなくわかるけど、丁寧とは言えない感じ。説明がほとんどない点においても。個人的にはフランス映画が好きなので、良かったです。
シンガポールと日本の間では知らない歴史や文化はもちろんあって、それを食を通じて、繋がる温かさを感じれます。美味しい料理を「家族、友達、恋人など大切な人と食べること」が幸せであり、国境を越えてもそれは一緒であることを伝えてくれました。
2019年公開作品 46本目