名波ジャパン10

リンドグレーンの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
3.8
「長くつ下のピッピ」などの児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの若き日々を描く。作家の伝記なのに作家を志すシーンも執筆に苦悩するシーンも出てこない。私生児として産んだ子供を一旦は捨て、そこから改めて母になるまでのエピソードが描かれるのみ。老人になった主人公の誕生日を祝う世界中の子供達からの手紙の朗読が随所に挟み込まれ、ナレーションの役割を果たすという見事な演出。「子供の頃は随分昔なのに何故子供の気持ちがわかるのですか?」への答えは天真爛漫のまま成長したではなかった。