本当の意味で全編が見せ場
呼び鈴鳴らそうとしたら、落ちた…これだけでも成立するのに、そこで蜥蜴を出さずにはいられない
首から下を埋めた男に小便をかける…それだけでも背徳感は充分なのに、そこで額に十字を切らずにはいられない
おそらく全てのシーンで行われているイメージの過剰な「足し算」が癖になってしまう
例えるならこれは…「シャフトっぽい」犯罪映画と言えるかもしれない(これならまだ人に薦めやすいかも。やたら女に見下される感じもある。例の角度は無いが…。)
回想の特異な演出が、映画を俯瞰で捉える「支配者の視点」と混ざり合っていく描写などゾクゾクする
「煽情」の監督コンビと分かった上で観れば、これ以上満足できる映画もあるまい(前作を鑑みると大分エンタメに寄った方だよな、これでも。)
「THE・南仏」っぽいロケーションも良い