とらキチ

ザ・ネゴシエーションのとらキチのレビュー・感想・評価

ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)
3.6
韓国の人質交渉人モノ。
いきなりの人質事件で韓国警察のポンコツっぷりが発揮される。でもその人質事件が後々の伏線になっていたりする。
韓国映画お得意の国家権力の腐敗を描いたサスペンスもので特に目新しさはないが、キレのある展開力はさすが。そしていつもながらの韓国政府の高官の身勝手さというか…自分の利益のため、自分が不利益にならないためなら人の命はどうでもいいのか、みたいな…。そこらへんも大統領が退任するたびに必ず訴追されてしまう韓国ならでは。
まぁ犯人が男前。そして主人公の交渉人もキレイな美人さんで、このお二人は「愛の不時着」でも共演して、熱愛が発覚したとか。
交渉モノにありがちな犯人の思惑通りに交渉は進み、交渉側は手立てを考えるが、犯人が常に一歩先に行く、という駆け引きなので秒で重大な決断を強いられる。初めはただのポンコツかと思った主人公の上司の警部も、意外とイイ仕事していた!good job!
最終的には“巨悪を撃つ!”みたいな展開にもっていくのだけど、そこの部分が明確に描かれる事がなかったので、カタルシス的な部分では、ちょっと不満が残るラストだった。
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