イマジンカイザー

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

3.8
スーサイド・スクワッドで欲しかった、わるいやつがわるいことだけして好きなように生きるヴィラン映画。そちらを引きずったまま観に来たので、ちゃんとその辺を解決してくれてよかった。

欲しいものは奪う。気に入らない奴は蹴り飛ばし殴り飛ばす。咎められたってだから何? と、傍から見ていてまァー素行の良くないヒロインなんですが、一番最初に想い人にフラれたって掴みが入るし、ある程度捕まってボコられたり、長くジョーカーと共に悪事に走っていた経験知もあって切り抜け方も上手い。そういう意味でのガス抜きが上手く機能している感じ。

話筋というか、行こうとするゴールは昨今あまり珍しくなく食指気味だったのですが、バットマンが治めないゴッサムの日常や、こんな街で強かに生きるには? って部分をハーレイの視点でガンガン見せてくれてそういう意味でも楽しく観られたかなと。

しかし、だいぶデッドプールに影響されてるなあ。楽しかったし、どちらかというと流れを観てると「パルプ・フィクション」っぽさかもしれないかも。
ハーレイ自体のオリジンはだいたい冒頭で語られているし、過去作とのリンクも必要最低限なので、他を予習せず観るのも十分アリ。自粛自粛のこのご時世、深く考えることなく観られる映画が普通に流れてくれてよかった。