このレビューはネタバレを含みます
これは、ハーレークイーンのファンが増えるに違いないと確信した作品。
ジョーカーとついに破局したハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)。傷心からやけ酒を浴び、髪を短くしたりハイエナを飼いはじめたり、ローラースケートの格闘ダービーに出場するなど荒れた日々を送っていました。
しかしある日、目覚めたハーレイはジョーカーへの想いを断ち切る決心をしました。「J」の文字が入ったチョーカーを首から引きちぎると、2人が出会った思い出のエース・ケミカル工場を派手に爆破してゴッサム中に独立を宣言しました。
近くの酒場ではゴッサム市警のレニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)が、クロスボウで殺された3人の男たちの現場検証をしていました。これまでずっと追ってきた悪党ローマン・シオニス(ユアン・マクレガー)が仕向けた殺し屋の仕業だろうと見立てたところで、工場の爆破によって中断させられました。モントーヤはここで「J」のチョーカーを拾い、ハーレイとジョーカーの別れを知ります。
独立を公言したことで今までジョーカーを恐れて手を出せなかった連中から、一気に追い回される立場となったハーレイ。次々と相手を倒していきましたが、シオニスに捕まってしまいました。
シオニスは過去に大虐殺したゴッサムシティのマフィア、パーティネリファミリーの秘密口座の鍵となるダイヤを探していました。
部下のビクター・ザーズ(クリス・メッシーナ)と、自身が経営するクラブの歌姫兼運転手のブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)に受け取りに行かせましたが、スラムでスリをしながら生きる少女カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)に盗まれ、誰にも奪われないよう飲み込まれてしまったのでした。
シオニスに捕まったハーレイはその場しのぎで、自分ならダイヤを見つけることができると自信満々に言い、なんとか命拾いをしました。シオニスはハーレイの解放と同時にカサンドラに50万ドルの賞金をかけ、ゴッサム中で大捜索させました。
カサンドラと同じアパートに住み、以前から面識のあったブラックキャナリーは、モントーヤに連絡して彼女を救おうとします。
一方、ハーレイはゴッサム警察を襲撃し、スリで捕まり留置されていたカサンドラを連れ出そうとします。警察、囚人、賞金稼ぎと次々やってくる敵を華麗になぎ倒すハーレイ。そんな奔放な彼女にカサンドラは魅せつけられ弟子入りを志願。ハーレイもカサンドラの存在に和まされていました。しかし、どこまでも追っ手がやってきます。
しかたなくハーレイはシオニスにカサンドラを引き渡すことにしました。シオニスに遊園地のブービートラップに来るよう指示すると、カサンドラからダイヤを排泄させるためにトイレに縛りつけました。
遊園地に最初に到着したのはシオニスではなく、キャナリーから連絡をもらったモントーヤでした。しかしキャナリーの裏切りにザーズは気付きます。お気に入りの歌姫の裏切りに怒り心頭のシオニスも遊園地へ向かいました。
それぞれの思惑を抱いて集まったところに、クロスボウを操るハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)と名乗る女が現れました。シオニスが抱える殺し屋だと思われた彼女こそ、バーティネリー家の生き残りだったのです。一命をとりとめた幼いヘレナはザーズに慈悲をかけられ、殺人鬼ハントレスへと育てられたのでした。今こそその復讐のとき。ザーズはハントレスに簡単に倒されました。
しかしブービートラップはブラックマスクと化したシオニスが率いる軍隊に取り囲まれてしまいました。追いつめられた女たちは、生き残るために協力しワンチームとなって戦う覚悟を決めます。
次から次へとなだれ込んでくる敵を、カサンドラを守りながらボコボコにしていくハーレイたち。最後の敵を倒し、ほっと安堵しました。
ところが、アトラクションを出たところにも敵は待ち構えていました。
カサンドラは捕まり彼女を乗せた車が走り出します。歌姫キャナリーは超音波で敵をひるませると、その隙にハーレイたちは抜け出し、カサンドラを追います。
ハーレイのしつこい攻撃に、カサンドラを連れ出したブラックマスクは追い詰められますが、霧掛かった桟橋に逃げ込まれてしまいました。ハーレイが持つ銃に込められているのは最後の1発。憎き相手に銃を放ちましたが、無情にも狙いははずれてしまいました。
カサンドラにナイフを向けるブラックマスク。大ピンチに追い込まれてしまいました。しかしその状況を救ったのは、カサンドラでした。指にはめたリングをハーレイに見せます。それは、ハーレイに渡されていた武器のひとつ手りゅう弾のピンだったのです。
カサンドラはスリで慣れた手つきで、いつの間にかブラックマスクのジャケットに手りゅう弾をしのばせていました。ハーレイはそれを合図にブラックマスクを川へ蹴落とすと橋の下で爆発。ハーレイたちは全ての敵を片付けたのでした。
次の日、勝利を勝ち取った女5人はダイナーで祝杯をあげました。そんな中で突然カサンドラがトイレに駆け込み、ついにダイヤを排泄。ところがカサンドラに呼ばれて様子を見に行ったハーレイと共に裏口から脱出、2人はそのまま逃走してしまいました。
その後ダイヤは売られ、バーティネリー家に送られた資金をもとに、ハントレス、キャナリーとゴッサムシティ警察を辞めたモントーヤの3人でゴッサムシティの悪と戦う自警団「バーズ・オフ・プレイ」を立ち上げました。
ハーレイとカサンドラは残りの資金でビジネスを立ち上げ、今日も派手にゴッサムシティを渡り歩くのでした。