紅孔雀

アド・アストラの紅孔雀のレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
4.0
惜しい! 
地球から遥か彼方、海王星付近にいる失われた父親(T.L.ジョーンズ)を、優秀な宇宙飛行士となった息子(ブラビ)が、幾多の困難を乗り越えて探し出すお話。『ゼロ・グラヴィティ』+『地獄の黙示録』といった雰囲気で、海王星までの道程は、宇宙SF映画の一つの到達点を思わせる出来映え。ブラビの名演も相まって、いやー、ワクワクしました。
しかし終盤に至り、急に平凡な人間讃歌に堕するのが残念至極。人類を超える何か(父親の探し求めた知的生命体?)を、無理にでも提示してもらいたかったです。そうすれば『2001年宇宙の旅』に匹敵する傑作が生まれたかも。
大ファウルと言うべき、しかし愛すべきプランB作品(!)でした。
紅孔雀

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