私にはこの映画から何かを受け取るのは難しかった。
一方通行な映画でした。
まず物理的に→向きの構図が多い。
ブラッド・ピットの横顔も、宇宙船も大抵は→向き。
この上手(かみて)方向に進む映像は、抵抗感を感じやすく、これが2時間続くのは、結構しんどかった。
あまり緩急もないから、ただただ緩い登り坂が続くような、そんな辛さ。
そういう映画だ、と言われればそれまでなんですが。
トラブルとかも起きるし、それを乗り越えていくのも事実なんですが、、
劇中のトラブルのいくつかは、映画として成立させるために配置されているように見えてしまった。
実は関連してたのかもですが、そこまで深読みできなかった。
また登場人物のバックボーンは最小限の説明。時折差し込まれる過去の映像から察するスタイル。
大事なメッセージ的なものは要所で言語化されてた気がするんですが、彼らのことあまり知らないからか、全然頭に入ってこなくて、、
むしろ主人公は勝手な振る舞いから、重めの罪を犯すもんだから戸惑った。もうこれどこに感情移入すれば良かったんだろう。
そんなこんなで、この映画から、何を受け取れば良かったのか迷子になってしまった。
でも閉塞感のある火星の描写はカッコ良かった。映像は美しい。
余談。
野暮な話ですが、火星から79日で海王星いけてしまう世界観。この距離をどう感じるか…
もっと途方に暮れたかった。。