近未来、家族を捨てた宇宙キチガイの親父を追いかけ、孤独の果ての太陽系の端で偽らざる自分や他者との関わりの素晴らしさを見つけたり。プランB作品でブラピ主演、宇宙人トミー・リー・ジョーンズ共演の宇宙もののサスペンスSF…好きな要素しか無くて公開前から大変楽しみにしてたが、なんとも雑な脚本で大変もったいない出来。「宇宙兄弟」全巻持ってる程度の浅い宇宙好きとして感じる、えらく古臭い近未来の長距離航行用宇宙船内デザイン。既視感あってリアリティは感じるが、照明が蛍光管ってことはなくない?難しいのは分かるけどさ、近未来デザイン放棄したらいかんと思う。全体的に設定やデザインがいいかげんで残念。火星の地底湖に木の葉が舞う?打ち上げ直前の噴射口すぐ近くのエアロックから船内に侵入できるもの?国際宇宙アンテナからの落下と月面紛争地帯でのカーチェイス&銃撃戦は見たことないもの見れて面白かった。キャスティングが宇宙ものオマージュでウケを狙ってんのか、宇宙親子愛の先駆者リブ・タイラーが妻役なのは冗談かと思ったし、「スペースカウボーイ」でトミーと宇宙行ってたドナルド・サザーランドに、あと猿も。主人公が親父にメッセージ送る際に想いがこみ上げ涙ぐむところはグッときた。昔からブラピの泣き芝居に弱い。うーん、たぶん狙い所同じな「インターステラー」は改めてよく出来てたなぁ。