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ダウントン・アビーのmatchypotterのレビュー・感想・評価

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)
3.6
TVシリーズを全く観ずにトライ。
言わずもがな、TVシリーズを観ていたら絶対にもっと面白かったに違いない。

そのTVシリーズから2年後、と言う設定。
1927年という設定なのか。すごく優雅。
まさに“紳士淑女”、“エレガント”ってこう言うことを言うんだと思う。

マギースミス、マクゴガナル先生、本当にお茶目で小言が多い素敵なおばあさま。

英国の国王夫妻が「ダウントンアビーを訪問」となり、その“エレガント”な“紳士淑女”たちがその準備に奔走し、色んなことが露わになっていく話。

準備を進めようと総出で集まり、リタイアした面々すらも呼び戻し、完璧にこなそうとする。

しかし、国王夫妻側のお世話役やらそっちはそっちの給仕やシェフやもやってきて、喧騒に喧騒が重なり「ダウントンアビー」が再び大騒ぎに。

ただでさえあれやこれやとやることが山積みなのに、別の王室側の準備チームがやってきて仕事の取り合いやら摩擦が起きる。

なんやかんやと人が集まり、事が進むかと思えば、人の数だけトラブルやらスキャンダルやら。

本家のダウントンアビー側のスタッフ人がやる気になれば、王室側のスタッフに仕事を取られたたり。
国王夫妻にご満足頂くためのおもてなしだけかと思えば、国王に危険が迫ったり。
人が集まればロマンスも生まれたり。

国王の訪問という騒動によって、新たな事が起きて、寝た子も起きる。
これがダウントンアビーの“日常”なのかも知れない。

全員が何かを抱えて、それを出さずに我を通す。
貴婦人たちのマウントの取り合い、スタッフたちの摩擦、スキャンダルや陰謀、、、。
登場人物が多くて、TVシリーズを観てないから誰が誰でそれぞれの目的なども理解できないまま観ていくしかないのが残念。

“紳士淑女”がメインだが、色んな形で色んな事が曝け出される大騒動の映画。

事件もあれば、意気投合や絆も生まれる。
混沌とした結果、思わぬ解決もあらば、思わぬ問題を生む。

国王夫妻訪問なるこの上ない大事件が、ダウントンアビーを再び混乱と喧騒をもたらし、“紳士淑女”のお祭り騒ぎがここに極まり、決断が下る。

誰が来ようと、誰がいようと、何が起きようと、昔も今もこの先も変わらずそこにある“ダウントンアビー”。


F:2018
M:5108
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