Jeffrey

シャドーのJeffreyのレビュー・感想・評価

シャドー(1982年製作の映画)
3.8
‪「シャドー」‬
‪冒頭、炎が燃える。道路を疾走する自転車。万引きする美女、売女と首を切られ、口に紙を詰め込まれる。腕を、腹を、頭を狙われ、死に行く大勢、推理し誰が犯人なのか…本作はアルジェント自身が米国で味わったストーカー被害を元に描いた82年のサスペンスでイタリア美人が血に染まる愉快なgoblinサウンドが奏でるジャッロ映画で傑作。ホント一々カットがカッコよくて殺し方や細かな拘りが観て取れる。ただ犬に襲われる美女とその住宅街の綺麗な色彩、ライトアップが美しく…室内での固定撮影や原色の照明、アート展並の画、庭での殺人、笑い声が不愉快でたまらん。そして真昼の広場での堂々たる殺人ときたらあっぱれ。腕を斧で真っ二つにされた瞬間の白クロスに噴き出る真っ赤な血と断末魔…次のシーンでも斧がまるでシンボリックの様に使われ殺人が起こる。そしてあの終わり方…本作は犯人視点で映像が流れ今迄の過去作とは一線を置き、大量被害者を出し、ホラーを控え目にした快作だ。‬
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