モテない男のルサンチマン、男女の三角関係とボクシングというピースで花沢健吾の漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が思い浮かぶ。
漫画原作があるかと思うほどカットの一つ一つが漫画のコマ割りみたいにキレッキレ。
実感を伴った痛みをしつこく描いていて、自傷にしても何にしても肉体を破壊し尽くした先にあるものは『鉄男』にも通じるテーマ。
竹中直人は少し丹下段平入ってる、輪島功一は意外と映画の世界に溶け込んでる、そして六平直政はトレーナーの役が似合いすぎる。
監督のセンスが詰まった映像は古さとかを超越するワンダーがある。