このレビューはネタバレを含みます
マ・ドンソクについて。
一部のコアな映画ファンから兄貴と慕われているらしい、彼の存在に気付いたのは「神と共に 因と縁」のソンジュ神。
次に、「新感染」の身重の妻を守る男役。
一見マイルドヤンキー風な見た目、知能派ではなく、マッチョで男気があり、人間味溢れる男…というところか。
この映画では韓国田舎町の権力で腐敗した高校に赴任した体育教師として、行方不明になった女子生徒とその親友女子高生の為に身体をはって奔走する男を演じる。
正義漢、でもない。
アウトロー、でもない。
UFOキャッチャーやっていきなり一人ではしゃいでみたり、頼まれごとをされて困り切ってみたり。
等身大である。
そういうところが彼の魅力なのかなと思う。
リアルさが。
人間、そんなにいい人でもいれない。
でも、そんなに冷酷にもなれない。
最初他人事でも、できる範囲で手伝ってあげようかなと思う。
やってみたらどんどん巻き込まれて、必死になっちゃった。
だって、人間だもん、みたいなある意味、「ユルさ」が彼の魅力だと思う。
異常な状況下で、人間をホッとさせる人間味がこの俳優さんの最大の魅力なんだろう。