TONG

ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハードのTONGのレビュー・感想・評価

4.9
とにかく最高!スリッツ15秒くらいしか聴いたことことなかったけど、今すぐにレコード屋に走って行きたいぐらい最高の映画だった!!!
最初に印象的だったのは、映画の中に出てきた当時の記事を読み上げるシーンで “パンクバンドかと聞くと全員が否定した。ノー!私たちはスリッツよ!他の何者でもない” という文章。これってみんなに言えることだよね。
君たちはガールズバンドか?ノー!私たちはスリッツよ!とか。君は誰々のガールフレンドか?ノー!私は私よ!(高田渡?)とか。君は誰々の母親か?ノー!私は私だってば!とか。人間としてただ存在しているだけで尊いのだと感じられるかどうかが生きやすさを左右する。自分の居場所。ここに居ていいんだと、居心地が良いと思える場所を見つけることは人にとって凄く重要だ。
そして、アリの母親のノラがマジで最高すぎて、彼女が楽しそうに踊ってるだけでナゼか涙がダーダー出た。そこから謎涙(なぞなみだ)の連続で、映画を観終わるまで私はほとんど泣き続けていたし、謎に満たされていた。私も人に好かれることより自分に正直かどうかを大切にして生きていきたい!!!
TONG

TONG