とぶとかげ

ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハードのとぶとかげのレビュー・感想・評価

3.5
見たこともない写真や映像がいっぱいだった!それだけでも観る価値あり。

スリッツはガールズバンドの先駆けとしてフェミニズム的文脈の中で語られがちなんだろうけど、この映画を観ると最初はパンクシーンに影響を受けて出てきた凡百のバンドの一つだったのが、多くの影響を受けて音楽的な成長を遂げていった様子がよくわかる。それはやはりアリの感性の鋭さ故なのだろう。彼女たちはただ自分のやりたいことをやっただけ。音楽シーンや名声、セールスに対する媚びを感じない、清々しさが素敵だった。