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デッドエンドの思い出のshironのレビュー・感想・評価

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)
5.0
名古屋ならでは!トースト付きカフェ映画

なんと、韓国フードを食べながらの試写会
ホットク ハチミツ味。
もっちもちで癒されました〜。

傷心のヒロインがコーヒーを頼むとトーストが付いてくるww
「頼んでもいないのに…」と思いつつ、食べ始めるヒロイン。
「頼んでもいない」優しさは、時に迷惑で鬱陶しくもあるけど、素直に受け入れると心が元気になってゆく近道かも。
ホットクを食べたからか、ストンと腑に落ちました。胃袋は正直です(^-^;


ヒロインが、カラッポになってしまった心と向き合い、自分なりのリスタートを切るまでを描いた作品でしたが、
古民家カフェが、ただの“ホッコリ癒しカフェ”ではないところにも惹かれました。

オーナーの西山くんは、お節介な常連さん達とも家族ぐるみの付き合いで、誰にでも優しく、細やかな気配りがあって、街を歩けば皆んなが彼を知っている人気者。
完璧すぎてリアリティーのない人間に見えるのですが、実はそれには訳があって…。
誰も知らない場所でのリスタートを望んでいる。

そんな二人が出会う生暖かいカフェ。デッドエンド(行き止まり)

当事者本人の思いとは関係なく、勝手なイメージを押し付けてくる社会。
私も同じイメージを抱いてしまう一人なので、耳が痛かったです。
「頼んでもいない」優しさは、与える側の自己満足で偽善かもしれないけれど…それでもやっぱり人と人との出会いの中で何かが生まれることもある。

知らない土地の人々や異文化に触れることで、今まで気づかなかった新しい自分を発見していくヒロインの姿に、西山くん自身も勇気付けられたと思います。
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