Taisuky

優しき罪人のTaisukyのレビュー・感想・評価

優しき罪人(2018年製作の映画)
4.5
原題はキム・ヒャンギが演じる主人公「ヨンジュ」まずはキム・ヒャンギの演技が素晴らしい、グレていく弟(愛の不時着のタン・ジュンサン君)と、どうにもならなくなっていく自身の人生、全ては交通事故のせい、事故を起こした男のせい、と当事者の男に近づいていくが、その夫婦がまたいい人なんですよね、その男ユ・ジェミョンの演技がいいんです、重苦しくて、観ていて切なく、人間の弱さと強さを、言葉数の少ない抑制した演技で表していきます。彼、映画界に入る前20年ほど演劇界にいただけあって、表現が本当に奥深いし、演じる役の幅も広い。その中でも、この豆腐屋の主人役はキャリアに残る当たり役だと思います、ユ・ジェミョンだからこそ成立したストーリーでは?と思いました。梨泰院クラスの老人役など、映画のテーマに合わせてなんでもできる実力派。今の韓国映画に欠かせない俳優ですね。観終わってから色んな感情が込み上げてきたいい映画でした。
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