Taisuky

君の誕生日のTaisukyのレビュー・感想・評価

君の誕生日(2018年製作の映画)
4.5
セウォル号事件。当時のパククネ政権への弾劾、そして極左ムン・ジェイン政権へと、さんざん政治的に利用されてきた事件です。非常に評価しにくいんですが、映画としては素晴らしい出来映え。ソル・ギョング自身もイデオロギー的に利用されたくはなかったのでしょう、非常に抑制された演技で息子の死を乗り越えられずにいる父を演じています。絶望の中にいる母チョン・ドヨンの演技は言わずもがな、それより、ダメになっていく両親からの愛情を受けられずつらい立場にいる妹役キム・ボミンちゃんの飄々とした演技がまた切ないです、悲しくなってきます。彼女「非常宣言」にも出てましたね、すごく印象に残る子役さんです。ただラストの支援グループのリーダーっていうヤツがイデオロギー的にいやで、その点でのみマイナス評価です。あのあたりのウザさが無ければ満点です。
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