連鎖のTOTTOのレビュー・感想・評価

この映画は肝心な部分は何も明らかにされず、真実は明確に描かれてない。「明確に描かないための演出」がむしろわざとらしく感じられるほどに。
なのに観客という神の視点から勝手に主人公の潔白を確信し、感情移入し、彼を傷つける登場人物たちに嫌悪を覚える。結局のところ観客は主人公を取り巻く人間たちと何も変わらないということがわかってしまう恐ろしい映画でした。
しかしこの取って付けたような邦題はまったく意味わからない。