ルーク大佐

足跡はかき消してのルーク大佐のレビュー・感想・評価

足跡はかき消して(2018年製作の映画)
3.8
地味ながらも好演作が多いベン・フォスター主演のため、前々から注目していた。娘役トーマシン・マッケンジーの演技も気になった。

森でしか生きられない男と父を絶対的に信頼する娘。
周囲の人たちが無償の恩情を注いでも、それを素直に受け入れない父親の姿を見ているとヤキモキしてくる。
娘は環境に適応できるのに、父親は輪の中に入っていけない。

彼の気持ちがわからない他人からすれば、娘の将来をつぶす行動が理解できない。ただ、どうしても無理なこともあるのだ。犬セラピーやハチセラピーも効き目がない。

最愛の娘が最後にとった選択肢こそが、実は現実的な対処法なのだろう。
他人に自分の考えを押し付けることは、いかに無益な仕草なのかを伝えるストーリーに感じた。
ルーク大佐

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