のんchan

アマンダと僕ののんchanのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
3.9
アマンダは7歳。シングルマザーの母親から『エルヴィスは建物を出た』という慣用句の表現を聞き、『もう、おしまい』という意味を覚えたばかり。
そんな矢先、母親が無差別テロ事件に遭遇し亡くなってしまう。

姉と仲の良かった僕(ダヴィッド)は24歳のアマンダの叔父。
悲しみに打ちひしがれるが、便利屋の仕事を抱え、自分の恋も始まったばかり。しかし何より、アマンダの世話をしなくてはならない状況。後見人を誰にするか決めねばならない。僕か、僕の叔母か、会ったことのない訳アリの自分の母(アマンダの祖母)か...施設見学もするのだが...

消えない悲しみ、癒えない心。
しかし時間は待ってくれない。
沢山の涙には意味がある。

日々成長するアマンダに常に優しく寄り添う僕。
姉が用意していたウィンブルドンの3枚のチケット。
2人で出掛けて応援する試合。
突然アマンダの瞳から大粒の涙が。
母から教えられた言葉の意味が湧いてくる。しかし、『まだ、終わっていない、諦めちゃいけない』と応援するのだった。


世の中には突然起きる思いも掛けない出来事がある。しかし、受け入れざるを得ないこともある。
涙を流して浄化し、少し強くなって乗り越えねば。


アマンダ役イゾールちゃんは、ミカエル・アース監督に見出された奇跡の新星。子供らしさと大人っぽさが同居している稀な子役。
お菓子が大好きでちょっぴりふっくらめが可愛らしい。
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