そらりす

アマンダと僕のそらりすのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.0
TIFFグランプリ上映にて。

家族を中心としたヒューマンドラマですが、監督の言葉を借りれば、パリのポートレートでもあり、現代的テーマが数多く含まれています。それらが重層的に静かに軽やかに描かれます。

喪失と再生は、いつの時代にも繰り返し描かれてきましたが、それだけ人生における中心的テーマと言えるでしょう。二人が学校に遅れまいと走る場面がありますが、なんてことない、その無心の純粋な行為にとうとう涙が溢れてしまいました。この感覚は、個人的に、近時の「この世界の片隅に」や「悲しみに、こんにちは」を観たときに似ています。
そらりす

そらりす