東京国際映画祭2本目。
夫も子供も捨てて出て行った母親が、数年ぶりに帰ってくる話。
よかった。コンパクトだけどぎゅーっと圧縮されていて、すごく濃い作品だった。
愛にも色々な形があって、どれを選ぶかは自己責任。無償の愛も、こちらに受け取る意思がなければその愛自体が重くのしかかるなぁ。
終盤の娘の感情を抑えきれなくなった演技が大変素晴らしかった。そうだよなぁとすごく共感してしまった。
映画後に監督が話していた、この家族に起きた大きな事件はすぐには解決しない、永遠に解決しないかもしれない的な台詞が大変心に残った。
家族の一番デリケートな時期を切り取った素晴らしい映画だった。