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マチルド、翼を広げのpiroripiroriのネタバレレビュー・内容・結末

マチルド、翼を広げ(2017年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

パリが舞台。
植物柄の壁紙、アンティークらしい調度品、スタンドライト、紅い幾何学模様のドレープカーテン。

洋服もカラフルで楽しい。赤いコートを着てみたくなった。あとマスタードイエロー。タイトルやエンドロールのフォントの色の組み合わせも好き。

フランス語はどうもモソモソ聞こえるのだけど、それがよかった。

映画のあらすじに、ママは情緒不安定とあつたけど、妄想がすごくて生活に支障をきたし、さらには娘の生活に影響してしまっているので、情緒不安定どころの状態ではないと思った。。

オスカルの埋葬シーンでは、どこから黒のスーツを調達したのか気になった。おそらくパパの?そして胸ポケットに忍ばせたのは、パパの写真?
そうすると、ママと2人で生きていくという決意の表れなのかな。
パパも良い人そうで、ママのことをまだ愛してる?助けてくれているけど、なぜ離婚したのか。
ママの思考が追いつかなかったからかな。
ママは、マチルドの出産前から入院のことを考えていたというから、何かあったのだろうか。

数年後、病棟にお見舞いにきたマチルドと病状が落ち着いたママ。
「あなたの初めての涙はどこに行ったの?」「あなたの乳歯はどこにいったの?」など、当時の幼いマチルドのことを見てやれなかったというママの後悔を感じられる。
病気は残酷なものだと思うし、それを恨みつつもそばで支えて、決してママのことを悪く言わなかったマチルドの愛は強い。
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