けんけん3号

虐待の証明/ミス・ペクのけんけん3号のレビュー・感想・評価

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)
3.4
幼児虐待のサスペンスかと思いきや、実録って感じになっている。主人公のペク・サンアは、見るからに虐待されている少女ジウンと偶然出会い、助けようとする。ペク・サンア自身も虐待の経験があり、放って置けない。ただ、彼女自身も心が荒んでいて、助け方がぶっきらぼうでいまいち共感出来ない。まぁ、助けるだけマシなのかな。ただ、理不尽な理由で前科のある彼女は、ジウンを保護しようとするが、上手くいかない。彼女のこれまでの人生を考えるとこのようになるのは仕方ないのだが…。実話ベースだから俗に言う映画的な展開は期待出来ない。虐待されるジウン、虐待する糞カップル、糞警察、荒んでいるペク、どうしようもない。更に虐待の様子が生々しく、ひたすら嫌な気持ちになるだけなので厳しい。日本もそうだけど、パートナーの連れ子が虐待されるパターンが多いのはなんでだろう?なんか共通点があるのかなぁ~。なんとも心にど~んとくる重たい作品。ラストほんの少し希望が持てる感じだったのが救い。