たく

虐待の証明/ミス・ペクのたくのレビュー・感想・評価

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)
3.5
自ら虐待を受けて育った女性が父親と内縁の妻の二人に虐待されてる少女を救おうとする話で、やさぐれてて影のある役をハン・ジミンが上手く演じてた。
まあこの人いつまで経っても若いよね。

ペクには理不尽な前科があって、その事件に関わった刑事が何かと世話を焼くのを鬱陶しがってるのがなんとも気まずい感じなんだけど、この刑事さんすごくいい人なのが滲み出てて良かった。でも取り調べのときに暴力的になっちゃうのはいかにも韓国らしい。

虐待シーンが見てられないほど酷く、通報しても穏便に済ませようとする無能な警察が歯がゆい。ゲームばっかりしてる父親と外面だけはいい内縁の妻がほんと憎々しくて、早く捕まってくれって叫びたくなったね。
同じ虐待体験を持つペクが少女を放っておけなくて、風呂場で自身の背中の傷を見せるシーンで「あなたを守る」っていうセリフに、少女が「私も守ってあげる」と返すのがジーンときた。この少女役のキム・シアの演技が素晴らしかったね。
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