虐待の対象者が死んでからじゃないと
虐待の証明にはならない、
それまでは誰も助けてくれない、
そんな風刺的な日本版タイトル。
あの男のどこがいいの?がずっと疑問で、
ただ痛めつけることが快感だから手放さないというセリフに
なるほどね、とひどく軽蔑しながら納得した。
表に出す清潔感抜きに
中身が腐っている人をなんか臭い、と思う習性があるのか、
自称母親の女性が映るたびに、言葉を発するたびに、
うわ、なんだか腐敗臭がするって
顔を顰めて観ていた。
可哀想ではあるけれど
過去を言い訳に不様になるのは簡単で、
腐っていく自分を過去のせいにするのはきっと楽な方に逃げてる。
時には逃げてもいいんだよ、ってそういうことじゃない。
必死に抗って、絶対に繰り返さないと、
誰かを守る方向に気持ちと行動を向けられるような
強い人でありたいし、全てを包み込む存在でありたい。