低予算といっても演者のギャラが安いというだけで、作りに安っぽさなんかまったくなかった。終始独特の空気感が漂よっていて懐かしいアングラ作品に触れてるような感覚。
ストーリーはほかにゆずるとして、じわじわと彼らの世界に引きずり込まれている自分がいて、陳腐なことをいうなら善悪の境界線をじりじりと越えていってしまう。そう。見てる側も麻痺してしまう。グロやムゴささえ、麻痺して日常になっていく。絶妙なテンポのおかげだろうと思う。展開を急ぎすぎたら視聴者は引くし、緩すぎても退屈する。その意味では絶妙の展開。秀逸な脚本だったといえよう。
期待してなかったけどアクションシーンがなかなかよかった。松本くんがどんどんマッチョになってるように見えて、え?撮影を通してバルクアップしちゃった??とか思ったり。
ただ、鑑賞後、なんかモヤモヤした。そのモヤモヤを言葉にできないことにさらにモヤモヤしている。
ま、雑な感想を言うなら、
アンジェラこそ人生。
そして、しめのセリフは真理。