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暗数殺人のpherimのレビュー・感想・評価

暗数殺人(2018年製作の映画)
3.6
キレッキレ知能犯vs実力主義刑事の対決。『工作』他で魅せたチュ・ジフン十八番の鋭利さと、『1987、ある闘いの真実』等での懐深いキム・ユンソクの抑制とが描く対照の鮮烈。一歩引いて2人の対峙を見守る部下役チン・ソンギュがまた渋く、韓国映画に不可欠の個性派名脇役また現わるの観。

実話ベースで、リアル世界でこの刑事はいまだ犯行の被害者遺体を捜索中とのこと。そうみるとキム・ユンソクの造形と併せ『殺人の追憶』2匹目のどじょう感もあるが、むしろ3匹目4匹目もガチ期待の路線ゆえマイナスポイントとはならず。韓国ノワール名作安定、的な。
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