これがセバスタの初主演作品で本当に良かった…と心から思える良い作品でした。普段戦争映画は全然見ないのでついていけるか心配でしたが、全くの杞憂でした。
ベトナム戦争は自分が生まれる前に起きたことで、それこそ世界史の教科書に書かれていることしか知らなかったので、主人公のハフマンと同じ目線で見れたので余計に引き込まれました。戦争から生還した兵士たちが、３０年以上たってもその心の傷が癒えることなく苦しんでいる様が、名優たちの演技で生々しく描かれていて見ていてとても苦しかったです。戦争ダメゼッタイ…
そして証言を集めるために奔走するハフマンが、最初は嫌々やっていたのが、彼らの話を傾聴することで徐々に寄り添う姿勢になっていくところが良かったです。ハフマンの姿勢が変わったのは、自らも愛する妻と幼い息子を持つということと、ピッツの両親と話をしたことも大きかったんだろうな。他者に寄り添い共感すること、今の世界に最も必要とされてることかもしれない。
なぜタリー達がピッツの名誉勲章授与にあんなにこだわったのか最初は理解できなかったハフマンが、終盤に訪れた「楽園」の地で涙を流すところが美しくて切ないシーンでした。
パンフレットの解説が分かりやすくてよかったです。鑑賞前に読んでも良かったかも。
入場者特典でセバスタのポストカードが貰えたのは嬉しいサプライズでした☺️
