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クリスマス・クロニクルのYのレビュー・感想・評価

クリスマス・クロニクル(2018年製作の映画)
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「『ホーホーホー』なんてのは
でっち上げだよ」



なんて良い塩梅!!!
ドーナツとココアをお供に観るのに相性のいいクリスマス映画。


『ホーム・アローン』『ハリーポッターと賢者の石』信頼と実績の制作チーム。キラキラの映像とハートウォーミングなストーリーに、子どもはワクワク、大人はエモーショナルな感情に包まれます。

「カート・ラッセルがサンタクロース」という設定を目にした時、タランティーノ作品の印象があまりにも強かったので、一瞬「血濡れのクリスマスか?」と思ってしまったけれど、とても平和な映画。

器が大きくて優しくて粋。でも少しハードボイルドなサンタ。カート・ラッセルらしい要素も感じる愛嬌たっぷりのキャラクター。

序盤のカート・ラッセルサンタのソリさばきや、マジカルな小道具を慣れた手つきで扱うシーンが本当にかっこよくてびっくり。

世界中の子供たちから受け取る手紙の保管場所や、大量のプレゼントの運搬方法など細か〜いところも映像化されており、あいまいな『サンタさん』という概念に夢いっぱいに説得力を持たせてくれる設定。


変に肩に力が入ることなく、だからといってダラダラしているわけでもない。軽い気持ちで開くことの多いNetflix。「なんとなく」から再生して「思った以上に面白かった!」と思えるコスパ。そんなNetflixユーザーのニーズにクリーンヒットするような作品。計算され尽くしているなあと思いつつ、これからもずっとNetflixの掌で転がされ続けたいとも思います。

作中に登場する何物でもないキャラクターが『ストレンジャー・シングス』を観る場面も一瞬写ったり、Netflix作品同士でのお遊びも見どころ。

「ビリーバー」のリストに載りたい。
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