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ドクグ スタンド・バイ・ミーのKUBOのレビュー・感想・評価

3.6
10月16本目の試写会は「トック」。東京国際映画祭提携企画、コリアンシネマウィーク2018にて鑑賞。

まず、タイトルにもなっている「トック」役の男の子の溌剌とした演技に引き込まれる。ちょっと、我が心の映画「ホテル・ハイビスカス」の美恵子みたいだ(と引き合いに出しても誰もわからないだろうけど(^^))。

お父さんが亡くなって、お母さんは訳あって家を出ていってしまったトックは、おじいさんと妹のトッキと3人暮らしだ。

おじいさんは2人のために一生懸命働くが、貧しい暮らしの中ではおもちゃも買ってあげられない。

なんとか孫を立派に育てたいおじいさんだが、その身体は病魔に侵され、余命僅かと宣告されてしまう。

トックは学校でお母さんの悪口を言われたり、泥棒の疑いをかけられたり、いじめられ悔しい思いをするが、そんな中、おじいさんに叱られて家出をしてしまう…。

厳しいおじいさんと生きようとするも、母の面影を追う「トック」。父も母もいない幼い孫ふたりを男手ひとつで育てることに苦悩するおじいさん。そして家を出た母は?

日本で言えば「三丁目の夕日」的な泣けるファミリードラマ。トック役の子役も良かったが、やはりおじいさん役のイ・スンジェの演技が素晴らしい。

いっしょに見ていた友人はボロボロ泣いてました。

素晴らしい作品だったが、日本ではまだ公開が決まっていない。過激な「売り」がないと、こういうファミリー映画は配給がつかないのかな?
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