すあまさえ

伊豆の踊子のすあまさえのレビュー・感想・評価

伊豆の踊子(1963年製作の映画)
3.7

高橋英樹はかっこいいね。
吉永小百合は可愛いね。

女性は女を使って食べていくのが当たり前。お金を稼ぐのが当たり前。

好きな人と恋することも出来ないし、嫌な男の相手もしなくちゃいけない。

でもさ、現代ほど、遊ぶ男も遊び方をわきまえてる人が多いし、守ってくれる人もいたりしたのかな。
どっちの時代も変わらないか。

男に抱かれ過ぎて身体が弱っちゃった一つ上の女の子をみて、かおりはなんとも言えない気持ちになる。

私もいつかはこうなるのかな。
だったら、好きじゃないけどお金を持っていて大事にしてくれる男の嫁になった方が、まだ幸せなのかな。

そもそも、どうして私には自由がないんだろう。

まだ16歳だからね。
わかることとわからないことと、受け入れられないことと恐怖と不安と。それをお座席で騒いで忘れる。ふとした瞬間に襲ってくる暗闇から、ああいう人たちはどうやって逃げていたんだろう。

恋愛劇で、明るく描かれているけどさ、冷静に考えて、もの凄く辛いお話だよね、これって。

強くないと、女は生きていけないね。
すあまさえ

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