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プロメアのmitakosamaのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
3.6
グレンラガンの今石洋之監督、初の劇場用オリジナル長編。
期待値高かったが、正直良くも悪くも予想通りという感想かしら。
確かに今石節全開で、情熱的で熱い作品ではあったのだが、グレンラガン未満で目新しいものが見られなかったのも勿体なかった。

近以来の地球。新人類バーニッシュによる火災事件と、消防隊バーニングレスキューの攻防。
主人公ガロ(松山ケンイチ)は火消しバカでカミナみたい。
テロ組織マッドバーニッシュのリーダー・リオ(早乙女太一)を追いつめるうち、町の有力者でガロの恩人であるクレイ(堺雅人)に疑惑が…

後半のガロとリオが手を組んで戦うシーン。登場ロボが腕を組みガイナ立ちをする様は、シモンとヴィラルを思い出す。
また、背景を意図的に3DCGっぽさを残す独特のアートスタイルもグレラガ3・4部で用いられた手法だね。
クレイの操るロボットはSSSSグリッドマンのアレクシスっぽいし。

期待通りの熱い展開ではあるのだが、既視感あるシーンが多かったのも事実。欲を言えば今までにない引き出しを見せて欲しかったな。

消防隊ということで、江戸時代の火消しをモチーフにしたのは良かったね。
情熱の炎と火消しとキップの良さを掛けたセンスは流石。
纏いをデザインに組み込んでいるのもナイス!

タレント声優はどれも良いが、特に堺雅人が良かったな。序盤の腹に一物ある含みを持たせた喋り方はいつも通りだが、後半の感情的になる怒鳴り声も非常に上手かった。正直ビックリ。

バーニッシュ誕生についての秘密が後半判るが、冒頭の前フリで、社会のストレスがバーニッシュを生む様な描写があるじゃん。あれはなんだったんだろうね?

あと、MIXIの運営するXFLAGが製作に入っているのも注目。モンスト等のアニメ映画を作って来たが、今後こういう製作に関わり方をするなら要注目だなぁ。
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