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プロメアのmaiのレビュー・感想・評価

プロメア(2019年製作の映画)
4.5
え?!やばいやばい!が最初から最後まで続きます!笑

冒頭の、演出が凝りに凝りまくったシーンでぐっと引き込まれます。そこからは、怒涛のテンポの良さと斬新でカッコいい映像と、安定の澤野さんの音楽、キャラの個性が前面に出た台詞回しに演技…もう何もかも完璧な映画に大興奮でした!
今年一番…いや、今まで見たアニメ映画の中で熱量も興奮度も全てが一番です。

プロメアという概念についてはざっと説明してくれますが、もう無理やりこじつけだろうとご都合主義だろうと何でも良かったです。笑
王道中の王道ストーリーに、ゴリッゴリにキャラ立ちされた登場人物たちの熱量に「ずっと観てたい!」って久しぶりに思えて、本当あっという間に終わってしまいました。

あと、ちゃんと笑いどころを作ってくれてるのが最高でした!
メカ名に必殺技?名。笑
ネーミングセンス良すぎます、いかにも!な名前が良いんです。
そして、キャラたちのやりとりも。ど定番なキャラの関係性なので、「そうそう!そういう感じだよね!」と楽しめます。主人公が「ど直球バカ」っていうのも良いです。

非の打ち所がないってこういうことなんだなって思うくらい、欠点も何も見つからないです。
声当ててる方々の熱のこもった演技も、これはこれで良い!と思えました。松山ケンイチさん・早乙女太一さん・堺雅人さん…俳優さんの声当てって正直嫌煙しがちなんですけど、彼らに関しては声がぴったりなんです。めちゃくちゃ上手いわけではないけれど、雰囲気が本当にピッタリ。なおかつ、声は結構そのままなのに、声を聞いていて(いい意味で)ご本人の姿が全く思い浮かばない。ちゃんとキャラなんです。(今まで見た作品の中には、声がまんますぎて、声を聞きながらその人自身の姿がチラついてしまう…というのもあって、それが苦手なんです…)
声優さんは流石なので、何も言えません。笑
メインはガロ・リオ・クレイの3人なので、どうしても他の仲間に関しては会話が少なくなりがちに…なのですが、キャラを一瞬にして確立してくれる演技力には、本当流石としか言えないです。
日本版アメコミアニメと書かれてましたが、火消し・龍・炎…日本らしいモチーフがメカニックな世界観に綺麗に落とし込まれていて、ヒーローアニメに変わりはないし、世界を救う点ではアメコミに似てるけれど、ストーリーとしてはどこを切り取っても日本らしいアニメなんです。
綺麗な線画・滑らかな動き(語弊がありそうな言い方ですが…「君の名は。」のようなザ・映像美!なアニメのことを言いたかったんです…)…アニメながらも実写のような感覚になるアニメの方が好きだったはずなのですが、プロメアみたいに荒々しくも、まるでドローンでグルグル巡ってるかのような凄く多角的な視点、色彩に飛んだポリゴンのような世界観…今まで苦手だと思ってたアニメが大好きになった瞬間でした。
さらに、音楽がとにもかくにも最高なんです。
サントラとしても最高だし(そりゃそうですよね、澤野さんですもん…期待を軽々と超えて、盛り上げつつも絶対に映画の邪魔はしない)、歌詞のついた曲も「ここ」っていう正になタイミングで流れてくれます。

とにかく面白くて完全燃焼!なんですけど、観終わった後のこの熱量というか興奮というか…を持て余してます。笑
絶対に見逃して欲しくない、絶対に見に行って欲しい映画でした!
レビュー書いていても、正直語彙力が迷子になってしまいます。笑
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