どう考えても、
「君の膵臓を食べたい」の二番煎じというか、
公式なパクリ、コピー、
同じ監督なら別にいいでしょ、って感じがしてあまり期待していなかったけれど、
よく考えたら、
「君の膵臓、、」が好きなら、
似ている作品、作風は好きに決まってる。
てか決まってた。よかった。
北村匠海くん最高すぎる。
あれはさぁ、演技なの？素なの？
あの表情とか。
普段はもっとチャラチャラヘラヘラしてるのかな？
北村くんの演技が好きすぎる。
声も好きすぎる。
喜怒哀楽があまり表立って見えないのにちゃんと喜怒哀楽が見える演技すごいよね。
仕草や目の動き、間、それだけでだいたいの仕事をこなすのよ。
セリフはその上に置くだけ。
なにそのテクニック。どこで覚えたの。
人の死を描く場合、
死ぬ、だから悲しい、という単純なものに委ねてはいけないと本当に思う。
ひとつの命がなくなる所にはたくさんの感情が生まれる。
それを観客に委ねるだけなのもいけない。
ただ同情して泣くだけの作品では正直物足りないのだ。
そこに生まれた複雑なたくさんの感情をしっかりと回収してくれる人物が重要なのかもしれない。
「君の膵臓、」然り、
北村くんのキャラクターは普遍的であり観客目線でもあるだけに重要な役どころ。
それを彼は、
ただ悲しいだけの物語で終わらせない芝居をしている感じがする。
やっぱあの瞳、目ヂカラなのかな？
どんなに歳をとって顔が老けても、
眼球ってそんなに変わらない気がするから、
これからますます楽しみな俳優だなと思う。
あとこれは狙いなのかはわからないけど、
まみず役の永野芽郁ちゃんの髪型がリアルでよかった。
ちょっと寝ぐせ気味というか、
セットされててもオシャレすぎない、
ちゃんと入院中の患者な感じが。
そしてそれでも可愛いというね。
ちょっと物語が強引すぎる点はある。
人が死にすぎてるのがちょっと重かったかな。
でもメインの2人のピュアな感じが本当によかったと思う映画でした。
