Larx0517

スパイ・ミッション シリアの陰謀のLarx0517のレビュー・感想・評価

2.9
ベルリンの壁が崩壊した1989年。
シリアのダマスカスを舞台に、イスラエルのスパイによる囚われた仲間スパイの救出劇。

イギリスのスパイ映画というと、ジェームズ・ボンドをまず思い出す。
しかし今作は、すごいアクションがある訳ではなく、淡々と進むストーリーは、ジョン・ル・カレの映画化という雰囲気。
それもあくまでも雰囲気で、「本格」という言葉には及ばない。

ストーリー自体は悪くない。
多分ハワード・カプランの原作は面白いのだろう。
最後のオチもよいが、すごく意外と思えないのは、それまでのストーリーに見る者を引き込めていないからだろう。
特に悪い点がない代わりに、すべてが深みがなく、上滑りしていて、文字通り海の向こうの話になってしまっている。
見ていて、感情が揺らぐことがないのが残念。
Larx0517

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